平面バッフル

このページでは、平面バッフル・スピーカーを作ってみましょう。


平面バッフル・スピーカーは、簡単に言えば、ただ板に穴をあけてユニットを取り付けただけのスピーカーです。
“1日で作り上げることもできるので、音はよくないのでは・・・?”
と思う人もいるかもしれませんが、これがなかなか素直でいい音です。
理論的なことも少しはありますが、一番の問題は、立てるための足を付けないといけないと言うことくらいです。
みんなで楽しみましょう!!!

  • バッフル板の設計

バッフル板の L が大きいほどスピーカーの前後の隔離が完全で理想的ですが、無限大バッフルは非実用的、かつ非現実的です。
そのため一般的に有限バッフルを使います。
平面バッフルの L と、低音の再生限界周波数 flは、下記の式で表すことが出来ます。(「第1図」参照)

L≧4250/fl (cm)

60Hzまで再生させるには、L≧4250/60 Lが約70cmまたはそれ以上の平面バッフルが必要です。

また、大切なことは、スピーカーの取り付け位置は、バッフルの中心ではなく、 L:L1, L2:L3 のそれぞれが割り切れない寸法比にずらすことです。

 とはいっても極端に隅に寄せすぎるとバッフルの意味が無くなります。


  • 製作例

比較的簡単に出来るスピーカーなので、製作例も必要ないかもしれませんが私の手元にある手作りスピーカーを紹介します。
使用している材料は、15mm厚の合板(ベニヤ板)です。
スピーカー・ユニットは、三菱電機(DIATONE)製の P-610FB です。「第2図」


「第3図」は、合板の切り取り方です。

  • 組み立て方

(1) 「第3図」のように、正確に切断する。
(2) ③を②に木ねじで止める。
(3) (2)で組み立てた脚を、①に木ねじで止める。(注意) (3)の作業は、①のバッフル板の傾きを見ながらぐらつかないように取り付ける事。平面バッフル・スピーカーは、確かに低音は不足気味ですが、素直な、とてもいい音がします。
手始めに1度作ってみて下さい。誰にでも出来るスピーカーです。


 

【まとめ】
平面バッフルは、どれだけ大きなバッフル板を使用するかで低音の特性が決まるので、 板の許す限り大きなバッフルを使用すること。
スピーカー・ユニットをバッフルの中心をさけて取り付ける事。

密閉型 位相反転型 バックローディング型 マルチ・ウェイ  ヒント