バックローディング形スピーカーを作ってみましょう
バッグローディング形スピーカーは、バスレフ形以上に、スピーカーの背面の音をより積極的に利用したスピーカーです。
「第1図」のようにスピーカー・ユニットの背面にラッパを付けたような構造になっています。
スピーカーの振動板の背部がホーンに接続され、低音域は、このホーンを通して、中高音域は、スピーカーの全面から出るわけです。
この形式は、低音域の能率が高く、歯切れのよい音質が得られる一方、構造が複雑で、しかも容量が大きくなりやすいところが欠点です。
自作するにあたっては、がんばりが必要です。木工技術も多少必要ですが、出来上がったときの音の迫力は他を圧倒します。挑戦してみてほしいスピーカーです。
- エンクロージャーの設計
- バックローディング形スピーカーの内部は、「第2図」のようにラッパ形のホーンが入っていると考えればいいわけです。
そのホーンを折り曲げてBoxの中に入れればいいわけです。
そしてそのホーンの長さをいかに長くするかで音が変わります。
たとえば「第2図」で考えると、点線の部分で折り曲げると考えて、 a:b,b:c,c:d,d:e,を計算しながら、L1,L2,L3,L4の長さをBoxの中に入れます。
こう書くと簡単ですが、実際は、なかなかうまくいかず、時間のかかる作業です。
最も簡単で、確実な方法は、雑誌などでその図面を見つけたときにそれを拡大縮小して用いることです。
あまり神経質にならないでも大丈夫です
- バックローディング形スピーカーの内部は、「第2図」のようにラッパ形のホーンが入っていると考えればいいわけです。
- 吸音材
- バックローディング形の場合には、吸音材は、スピーカー・ユニットの後ろの部分に少し入れるだけで大丈夫です。
あまり入れすぎないようにすることが大切です。
吸音材の働きと張り方は、ヒントのページをご覧下さい。
- バックローディング形の場合には、吸音材は、スピーカー・ユニットの後ろの部分に少し入れるだけで大丈夫です。
製作例
バックローディング形の製作例です。「第3図」
「第4図」がスピーカー内側の構造及びサイズ、「第5図」が板のけがき図です。
○の部分は直角ではありません、カンナなどで注意深く削り合わせる必要があります。
使用材料は、15mm厚の米松です。
スピーカー・ユニットは fostex の FE103 です。
組み立て方
両サイドの板を最後に取り付けるようにしてBOXを作ります。
側面板を付けてしまうと、ケーブルを通すことが出来ません。背面にターミナル(スピーカー・ケーブルの接続端子)に合わせた穴を先にあけて、 ケーブルを先に通しておく必要があります。
角度が微妙です。あわてず、丁寧に削り合わせて下さい。
【まとめ】
バックローディング形のスピーカーは、迫力のある低音を出すことが出来ます。
工作は大変ですが、その分出来上がったときの音を聞いたときは感激すること請け合いです。
あわてず、時間がかかっても根気強く・・・・。