ウェスとジミーの新しい冒険

大好きなアルバム “ウェス・モンゴメリーとジミー・スミスの新しい冒険”

高校時代から、今まで45年間思い出したように聞き続けているアルバムです。

前にも書いたのですが、こんなブルージーなアルバムに聞き入っている高校生なんて、絶対友達になりたくないタイプです!!

特に3曲目の “OGD” たまりません。

この曲は、後の “ロードソング” というタイトルのアルバムのタイトルナンバーです。

私にとっては、このアルバムの演奏の方が、数段上ですが・・・。

1. King Of The Road
2. Maybe September
3. OGD (Road Song)
4. Call Me
5. Milestones
6. Mellow Mood

CDになって、”‘Round Midnight” が追加されました。
これは蛇足です。”Record” の状態がベストです。最後に追加された一曲
‘Round Midnight” は、演奏が悪いわけではないのですが、毛色が違います。
どちらかというと “ダイナミック・デュオ” に入れるべき曲です。

全身の疲れが抜けてしまいそうな演奏です。

カセット・テープ

今回は、カセット・テープの紹介です。

紹介です。というと宣伝みたいですが、そうでは有りません。

昭和50年前後というのは、カセット・テープの性能が飛躍的に良くなった時代です。その当時のカセット事情の紹介です。

最近は、❝カセット・テープの性能が・・・・。❞ なんて話はあまり聞きません。もちろん種類の話なんて皆無です。

最近の事は良く分からないのですが、当時は、大まかにノーマルテープ、ハイポジション、クロームテープなどテープが有りました。

各テープが、いろんなメーカーから販売されていました。その種類たるや凄いものです。

いろんなテープを使い、音の良し悪しを自分で判断しながら用途用途で使っていました。

価格も、一本1000円を超すものも普通に在りました。

ノーマルテープは、ノイズも多く録音音域も狭く会話の録音レベルでした。

普段は、ハイポジションを使い音楽録音をしていました。

たまに気にいった音楽などは、奮発してクロムテープを使っていました。

当時よく使ったのが、SonyのHFというテープでした。

後になって、ナショナル今のPanasonicから、フェリクロームテープというのが発売され、使ってみて感動したのを覚えています。ただ1500円程しました。

勿論まだCDなんてものは無く、レンタルレコードなんてものも無い時代に、1500円もするカセットテープを使って録音するなんて、今となっては考えられない事ですが、知恵を絞ると良い音で録音出来たりして毎日が楽しかったように思います。

今では、録音も簡単、それどころかCDのコピーすら簡単です。ある意味、楽しみに関しては貧乏な時代です

カセットデッキ

いざ!! お金を持って、カセットデッキを買いに!

近所には、売っている店が有りません。

レコードを買った時と同じように隣町?延岡へバスに乗って・・・。

SONYのサービス・ステーション(直売も行っていました)へ行きました。その当時のカセットデッキは、カセットを上から入れるタイプです。Ejectボタンを押すと、上の蓋が開いてカセットが出てきます。

そんなに種類が有った訳ではないのですが、悩みぬいた末、 “TC-2150SD” というのを買いました。

45年ほど前の事なのに、自分でも不思議なくらいその時の状況、型番等を鮮明に覚えています。

当時のカセットテープは大きい音で録音すると、すぐに音が割れていました。また、テープヒスノイズ(シャーというテープそのものが発するノイズ)がひどかったので、過入力を防ぐ “リミッター” ヒスノイズを減少させる “Dolby” が両方付いているというのが、そのカセットデッキを選んだ要因でした。

購入後、紙袋に入ったデッキを抱きかかえる様に、バスに乗りウズウズしながら帰りました。

帰ると早速、ステレオに繋ぎ、手許に在ったレコードを手あたり次第録音してみました。

素晴らしい!! 今までのカセットの音を覆すものでした。

今度は、又、義兄の所にレコードを借りにあ足しげく通いました。

勿論 ”ウェス・モンゴメリーとジミー・スミスの新しい冒険” も、この時に録音させてもらいました。

自然の流れといいますか、次に悩み始めたのが “カセット・テープ” 選びです。

最近は、あまり種類を見かけなくなりましたが、その当時はピンからキリまでいろんな種類が有りました。

その事は、また次回に書かせて頂きます。

お金を貯めなくちゃ

それから、数枚のレコードを買いました。

楽しみながら聞いていたのですが、一つ欲しいものが・・・・!

レコードもなかなか高価で思うように、買いそろえることが出来ません。そこでカセットデッキです。

またここで、お金を貯めなければいけません。

以前書いた様に、小遣いは貰えません。

その頃の収入源は?鉄くず集めです。

最近、ニュースで “電線が盗まれた!” とか “マンホールの蓋が盗まれた!” といった報道を聞きます。

それにちょっと近いです! 違うのは盗むのではないということです。

その頃、古い家を解体し、新しい家がどんどん建っていました。解体したところで、電線を拾って回りました。

ちゃんと許しをもらって拾っていました。今でこそ普通ですが、当時、金属を集めてお金に変えるといった事をする人はあまりいませんでした。

その当時の金額が、銅線1kgが300円、真鍮1kgが150円でした。

頑張ってお金を貯めました。貯まったお金を持ってカセットデッキを!!

 

Jazzのレコード2

諦めずに、もう一度レコードを買いに行きました。

今度は、隣町?(延岡)まで足を延ばしました。バスに乗って!

勿論、高校生、そして今考えると、小遣いなんてものは貰えていなかった様に思います。お金はあまりありません。

何をして小遣いを貯めていたかは、後日書かせて頂くことにして、とにかく楽器店へ行きました。

悩みに悩みぬいた挙句、購入したアルバムが  “Herbie Mann” の “Golden Prize” でした、そう!ベストアルバムです。カウント・ベイシーで懲りたので、とりあえずベストアルバムを購入してみようと思った次第です。

これが、大当たりハマりにハマってしまいました。

私のステレオから、初めて好きだと思えるJazzが流れました。

Jazzのレコード

自分で、Jazzのレコードが欲しくなりました。

当時は、Jazzの知識もほとんど無く、楽器店に行ってはみたものの何を買っていいのか分かりません。

物色していると、Jazzと言う文字が書いてある、知っているアーチストのアルバムが有りました。

“Basie At Birdland”です。1300円の廉価版でした。

早速買って帰り、ターンテーブルの上に乗せ、針を下す。緊張の瞬間です。
(この楽しみは、最近の人達にはわかりにくい話になってきました。”針が下りる時のあの音がたまりません!”)

素晴らしい演奏に感動!! と言いたいところですが、Jazzをご存知の方ならすぐに分かると思うのですが、Big Bandをはじめに聴いて理解できる筈が有りません。

ただ、うるさいだけで何が何やら分かりません!

初めてJazzのレコードを買った時の苦い思い出です。