カセットデッキ

いざ!! お金を持って、カセットデッキを買いに!

近所には、売っている店が有りません。

レコードを買った時と同じように隣町?延岡へバスに乗って・・・。

SONYのサービス・ステーション(直売も行っていました)へ行きました。その当時のカセットデッキは、カセットを上から入れるタイプです。Ejectボタンを押すと、上の蓋が開いてカセットが出てきます。

そんなに種類が有った訳ではないのですが、悩みぬいた末、 “TC-2150SD” というのを買いました。

45年ほど前の事なのに、自分でも不思議なくらいその時の状況、型番等を鮮明に覚えています。

当時のカセットテープは大きい音で録音すると、すぐに音が割れていました。また、テープヒスノイズ(シャーというテープそのものが発するノイズ)がひどかったので、過入力を防ぐ “リミッター” ヒスノイズを減少させる “Dolby” が両方付いているというのが、そのカセットデッキを選んだ要因でした。

購入後、紙袋に入ったデッキを抱きかかえる様に、バスに乗りウズウズしながら帰りました。

帰ると早速、ステレオに繋ぎ、手許に在ったレコードを手あたり次第録音してみました。

素晴らしい!! 今までのカセットの音を覆すものでした。

今度は、又、義兄の所にレコードを借りにあ足しげく通いました。

勿論 ”ウェス・モンゴメリーとジミー・スミスの新しい冒険” も、この時に録音させてもらいました。

自然の流れといいますか、次に悩み始めたのが “カセット・テープ” 選びです。

最近は、あまり種類を見かけなくなりましたが、その当時はピンからキリまでいろんな種類が有りました。

その事は、また次回に書かせて頂きます。

お金を貯めなくちゃ

それから、数枚のレコードを買いました。

楽しみながら聞いていたのですが、一つ欲しいものが・・・・!

レコードもなかなか高価で思うように、買いそろえることが出来ません。そこでカセットデッキです。

またここで、お金を貯めなければいけません。

以前書いた様に、小遣いは貰えません。

その頃の収入源は?鉄くず集めです。

最近、ニュースで “電線が盗まれた!” とか “マンホールの蓋が盗まれた!” といった報道を聞きます。

それにちょっと近いです! 違うのは盗むのではないということです。

その頃、古い家を解体し、新しい家がどんどん建っていました。解体したところで、電線を拾って回りました。

ちゃんと許しをもらって拾っていました。今でこそ普通ですが、当時、金属を集めてお金に変えるといった事をする人はあまりいませんでした。

その当時の金額が、銅線1kgが300円、真鍮1kgが150円でした。

頑張ってお金を貯めました。貯まったお金を持ってカセットデッキを!!

 

Jazzのレコード2

諦めずに、もう一度レコードを買いに行きました。

今度は、隣町?(延岡)まで足を延ばしました。バスに乗って!

勿論、高校生、そして今考えると、小遣いなんてものは貰えていなかった様に思います。お金はあまりありません。

何をして小遣いを貯めていたかは、後日書かせて頂くことにして、とにかく楽器店へ行きました。

悩みに悩みぬいた挙句、購入したアルバムが  “Herbie Mann” の “Golden Prize” でした、そう!ベストアルバムです。カウント・ベイシーで懲りたので、とりあえずベストアルバムを購入してみようと思った次第です。

これが、大当たりハマりにハマってしまいました。

私のステレオから、初めて好きだと思えるJazzが流れました。

Jazzのレコード

自分で、Jazzのレコードが欲しくなりました。

当時は、Jazzの知識もほとんど無く、楽器店に行ってはみたものの何を買っていいのか分かりません。

物色していると、Jazzと言う文字が書いてある、知っているアーチストのアルバムが有りました。

“Basie At Birdland”です。1300円の廉価版でした。

早速買って帰り、ターンテーブルの上に乗せ、針を下す。緊張の瞬間です。
(この楽しみは、最近の人達にはわかりにくい話になってきました。”針が下りる時のあの音がたまりません!”)

素晴らしい演奏に感動!! と言いたいところですが、Jazzをご存知の方ならすぐに分かると思うのですが、Big Bandをはじめに聴いて理解できる筈が有りません。

ただ、うるさいだけで何が何やら分かりません!

初めてJazzのレコードを買った時の苦い思い出です。

ステレオセット

聞き始めた頃、もちろん我が家にステレオセットなんてものは有りません。

最近の若い人が見たら、びっくりするようなプラスチックで出来たレコードプレーヤーでした。

昔のラッパが付いたようなものだと、それはそれでカッコいいのですが、肌色のプラスチックで出来た安っぽい物でした。

それでも音楽が聞けたので、不服は有りませんでした。

高校2年の誕生日、姉が楽器店に連れて行ってくれました。

そこでなんと、ステレオを買ってくれるというのです。

その時の嬉しさは、今もはっきり覚えています。

型番は忘れましたが、Victor製の、今はあまり聞かなくなった、4チャンネルのステレオセットでした。

持って帰って、セットしてレコードをかけて音の良さに感動しました。

只この時点で、フォークソングのレコードしか持っていませんでした。

Jazzのレコードを買おう!!と思い立ったわけです。

 

Jazzとの出会い

高校一年の時に、姉の当時の彼氏(今の旦那さん)の家に行ったときに、Recordが有りました。

その中から、何枚も借りて帰りました。

その事で、それから先の音楽感が変わってしまいました。

その時に借りたアルバムで、はまってしまいました。

“ジ・インクラウド”と“ジミー・スミスとウェス・モンゴメリーの新しい冒険”です。

新しい冒険の中の“OGD”に特にはまってしまいました。

今考えると、“OGD”に、はまっている高校生なんて“生意気”で仲良くなりたく有りません。

普通、すぐに好きになった音楽は飽きるものですが、40年以上経った今でも大好きです。多分一生聴き続けると思います。

 

フォークソング

高校の頃は、フォークギターを、寝ても覚めても弾いていました❗

でも勿論始めからギターが有ったわけではありません。家にあったクラシックギターを弾いていました。

高校一年の誕生日に、姉が、なにも言わず楽器店に連れていってくれて、”どれが欲しい?” といって買ってくれました。

嬉しくて一生懸命練習しました❗

その頃、本格的にJazzに出会います。
そこから、音楽感が変わってしまいます。

Jazzを聞き始めて

Jazzを聞き始めたのは、高校1年(昭和45年)頃、その頃は、Folksong真っ盛り、誰もがギターを弾きいつも歌う!!

勿論、私もギターを弾きながら、そして抱えたまま眠り、目が覚めると又弾き!といった生活をしていました。

そして、たまにJazzを聞くといった程度です。

高校3年になる頃には、一緒にJazzの話をする友達も出来ましたが、それまでは学校では普通に、”ギター小僧” を演じていました。

どんな感じだったかは、音楽遍歴も加えながら、少しずつ書かせて頂きます。